ハンガリーGPで怪我を負って療養中のフェリペ・マッサは、スプリングが当たる位置が1ミリずれていたら失明の可能性があったと明かし、自分はとてもラッキーだったと述べた。

 今週左の眼窩の手術を行ったマッサは、結果は良好で、来季のF1復帰は“100パーセント問題ない”と確信している。走行中に前を行くマシンから外れたスプリングが直撃して重傷を負ったのは不運だったけれど、もっと悪い事態になる可能性もあったとマッサは考えている。
「幸運というものを違った角度から考えてみる必要がある」とマッサは英ガーディアン紙に対して語っている。
「人生のすべてのものに意味がある。何かよくないことが起こるのは、そこから学び、成長する必要があるからなんだ。僕は自分の事故が起こったのには理由があると考えている。どんな理由かは分からないけれど」
「僕は厳しい人生を送ってきた。プロのキャリアにおいて今のポジションに来るまでの道のりは楽ではなかった。もし勝てなければ資金がなくなり次のレースに出られないという状況に、さまざまなカテゴリーで、何度となく陥った。そのおかげで強くなれたんだ」
「スプリングが顔に当たったのはとても不運だったと思う。でも同時にすごくラッキーでもあったんだ。ドクターは皆口を揃えて言う。もしスプリングがあと1ミリ右にそれていたら、僕は視力を失っていただろうとね。1ミリ左にずれていたらどうだろう。脳にダメージを負っていたかもしれない。僕はものすごくラッキーだ」
「本当に僕は大丈夫だよ。唯一の問題は、頭部にひどいダメージを負った骨があってそこが除去されたので、骨を閉じる手術をしなければならないことだ。普通の生活をする分には問題はないけれど、ドライバーはそういうトラブルを抱えた状態で事故に遭うと、回復がとても難しくなるんだ」
「ヨーロッパに行ってシミュレーターを使い、カートに乗る予定なんだ。そうしたら自分が100パーセントかどうかはっきり分かるだろう」

 マッサの主治医、ディーノ・アルトマン医師は、先週マイアミで行った検査の結果、すべてが“正常”であり、復帰する上でリスクはないと述べた。
「復帰する時には前よりももっと強くなっているだろう」とアルトマン医師はRTLに話した。
「彼はとても順調に回復している。すぐに身体面の復帰の準備ができてくるはずだ」

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