1日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた第3回F1合同テスト3日目は、ウイリアムズのフェリペ・マッサが総合トップタイムをマークした。
3日目を迎えたプレシーズン最後のバーレーンテスト。この日は、前日3番手と改善の兆しを見せていたレッドブル、そしてロータスが再びトラブルに見舞われるなど波乱の一日となった一方で、好調メルセデスユーザーのウイリアムズが仕上がりの良さを印象付けた。
一番時計で最後のテストを終えたマッサは、セッション終盤のパフォーマンスランでそれまで暫定トップにつけていたニコ・ロズベルグをコンマ2秒上回る1分33秒258を記録。このタイムは、初回のバーレーンでロズベルグがマークした最速タイム1分33秒283を塗り替えるもので、マッサは周回数も99周を重ねた。
予防措置としてエンジン交換を決めたメルセデスは、午前の走行時間を大幅に失ったが、終わってみれば103周を走破。ウイリアムズ同様、予選シミュレーションを行ったロズベルグは、最後にマッサの逆転を許したものの、終了15分前にこの日のベストタイムをマークし、2番手につけた。
メルセデスに続いたのはフェラーリのキミ・ライコネン。最後のテストドライブだったライコネンは、午前中にコネクタのトラブルで若干走行時間を失ったものの、午後のセッションではショートランとレースシミュレーションを実施。チェッカー目前の10分前に1分35秒426を記録し、3番手に滑り込んだ。
88周をカバーしたマクラーレンのケビン・マグヌッセンが4番手。トロロッソのダニール・クビアトを挟み、6番手には115周を走破したフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグがつけた。
マルシャのジュール・ビアンキは、チームのベストタイムを再び更新。セッション終了前にスーパーソフトでアタックしたビアンキは、1分36秒台に迫る37秒087を記録。一方、マルシャのライバルであるケータハムも、この日最多の117周を走破すると、マーカス・エリクソンがレースディスタンスをノートラブルで走りきっている。最終日は小林可夢偉が走る。
ロータスE22・ルノーをドライブしたロマン・グロージャンは、午前中に電気系のトラブルで走行時間を失うと、午後のセッションでもパワーユニットのMGU-K(運動エネルギー回生装置)にトラブルが発生し、わずか33周しか走れなかった。
ザウバーとレッドブルはともにノータイム。エイドリアン・スーティルのザウバーC33は、セッション開始早々にインスタレーションラップ終わりのピットエントリーで煙を吐いてストップ。
また、セバスチャン・ベッテルがステアリングを握ったレッドブルRB10も、朝のインスタレーションラップで電気系のトラブルからストップしてしまうと、昼食前のコース復帰の際にピットロードで再びストップ。ベッテルがマシンを押し戻す羽目となってしまい、それ以降はコースに姿を見せることはなかった。