パストール・マルドナドは、FIAのペナルティは厳しすぎるとの意見を述べ、それがドライバー同士のバトルを減らす結果につながるのではないかと懸念している。
前戦バーレーンGPでマルドナドはエステバン・グティエレスとクラッシュ、それによってマルドナドはレース中の10秒ストップペナルティと中国GPでの5グリッド降格ペナルティを科せられた他、今季から導入されたペナルティポイント3ポイントを与えられた。これが12ポイントに達すると1戦出場停止になる。
「規則は皆に平等だから、事故は避けなければならない」とマルドナド。
「でも(ペナルティを気にしていたら)レースができない。ただ走り続けて(前のクルマの)トラブルを待つしかなくなる」
「前にアタックしているときに確実なアクションを取れなかったり、前のドライバーが強硬な防御を見せてギャンブルをしなければならない場合があるが、そうやって戦っているとペナルティを受ける可能性がある」
「彼ら(FIA)はもう少し柔軟に対処する必要がある」
「オーバーテイクするにはリスクを冒す必要がある。でも規則がレースの盛り上がりを損ねつつあるんだ」
「10年前はドライバー全員が戦い、接触し合っていた。ペナルティがなかったからだ」
グティエレスと話をしたマルドナドは、接触は実際には軽いものだったが今年のマシンの特性によりマシンが大きく跳ね上がる結果になったと考えている。事故の派手さによって厳罰が与えられたのであり、本来ならもっと軽いペナルティにとどめられるべきものだったと、マルドナドは主張している。
「軽い接触だった。僕の意見では、あれはレースでよくある普通の接触だ。でもローノーズの影響で、サイドポッドに当たった瞬間に彼のマシンが舞い上がった」とマルドナド。
「ショッキングな光景だったが、あんな風に空中に跳ね上がるなんて思いもしなかった。ペナルティは、接触の状況ではなく見た目の深刻さによって決まったのだと思う」