パストール・マルドナドのスポンサー、ベネズエラ国営石油企業PDVSAと新生ルノーチームとの交渉がまとまらない場合、マルドナドはシートを失う可能性が高いことが分かった。現在チームとPDVSAは新たな契約内容に関して協議しているという。

 ロータスは昨年の段階で2016年のドライバーとしてパストール・マルドナドとジョリオン・パーマーの起用を発表している。しかしその後、チームはルノーに買収された。

 F1ワークス参戦に向けてルノーは各スポンサー契約についての評価を行ってきた。今年マシンカラーリングを大幅に変更する予定で、それによってスポンサーロゴのスペースも変更されるため、ルノーはスポンサー契約の変更が必要だと考えている。そのため、ルノーチームの担当者が現在ベネズエラでPDVSAと交渉を行っていると英AUTOSPORTは伝えた。

 しかしこの交渉はベネズエラの情勢により、簡単にはまとまらないかもしれない。現在の原油価格下落により産油国ベネズエラは経済的に厳しい状況に置かれており、昨年12月に行われた国会議員選挙で与党が完敗、国内が政治的に混乱していることも影響する可能性があるからだ。

 PDVSAが新契約に応じない場合に備えて、ルノーは“プランB”を用意する必要があり、それは昨年までマクラーレンに所属していたケビン・マグヌッセンとの契約であると考えられている。

 一方、スポンサーマネーの支払いに問題が生じているという説もある。BBCは、PDVSAのチームへの支払いが遅れており、早急に支払いがなされなければ、マルドナドはシートを失うと伝えた。

 ルノーのスポークスマンは、この件についての質問には答えず、「現時点では」マルドナドとの契約は有効であると述べるにとどまった。

「今の段階でそれは推測だ。パストールとは契約を結んでいる。それが現在の状況だ」とスポークスマンは答えたという。
「(開幕戦の)オーストラリアまでに何が起こるかは誰にも分からない。ただ今の段階ではパストールとジョリオンで行く予定だ」

 The Telegraphは12日、マグヌッセンがルノーのリザーブドライバー、あるいはマルドナドに代わるレースドライバーのポジションを獲得するかもしれないと報じ、これにより事態が明るみに出た。BBCは、PDVSAに対して支払いを早急に行うようプレッシャーをかけるための戦術としてこういった状況が外部にリークされたとの見解を示している。

 ルノーは2月上旬に体制発表を行う予定で、ここでマシンの新カラーリングが披露される見込みだ。

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