2012年F1第2戦マレーシアGPは現地時間25日(日)にセパン・インターナショナル・サーキットで56周の決勝レースが行われ、フェラーリのフェルナンド・アロンソが今季初優勝を飾った。ザウバーの小林可夢偉はリタイアに終わった。

 現地16時から行われた決勝は、レース開始直後から強まった雨の影響で全車が浅溝のインターミディエイトタイヤでのスタートとなったが、コースはすぐにハイドロプレーニング状態となり、セーフティカー出動の後、8周終了時点で赤旗が降られ一時中断となった。

 およそ50分間の中断を経てレースはセーフティカー先導により再開。14周目に本格的なスタートが切られると、5番手から再スタートを切ったフェラーリのフェルナンド・アロンソが直後のタイヤ交換の混乱でトップに浮上。アロンソはレースが進むにつれて路面が乾く中で、2番手を走るセルジオ・ペレスの追い上げを受け、ドライタイヤ交換後には一気にギャップを詰められる。完全にザウバーのペースがフェラーリを上回るなか、残り6周時点でその差は1秒以内に縮まった。しかし、オーバーテイク目前で勢いあまったペレスが痛恨のコースオフを喫してしまい、ふたりの差は5秒に広がりペレスは万事休す。

 この結果、レースはアロンソが不振に苦しむフェラーリチームに奇跡とも呼べる今季初優勝をプレゼント。フェラーリのスタッフは涙を浮かべた。アロンソ自身はこれで通算28勝目を達成するとともにドライバーズ選手権でもトップに立った。

 また、最後までアロンソを苦しめたザウバーのペレスが殊勲の2位初表彰台を獲得。若きメキシカンの活躍にペーター・ザウバー代表も涙した。3位はマクラーレンのルイス・ハミルトン。4位マーク・ウエーバー(レッドブル)、5位キミ・ライコネン(ロータス)、6位にウイリアムズのブルーノ・セナが入った。予選3番手で期待がかかったメルセデスのミハエル・シューマッハーはスタート直後のスピンでリズムを乱し、最終的には10位でレースを終えている。

 マクラーレンのジェンソン・バトンは一時2位に浮上するも他車との接触などで14位に終わり、王者セバスチャン・ベッテルも同じく接触でポイント圏外の11位でフィニッシュ。ザウバーの小林可夢偉、ロメイン・グロージャン(ロータス)はリタイアに終わった。

■F1マレーシアGP 決勝レースの順位結果はこちら

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