繰り返し今季末での引退のうわさがささやかれ、そのたびにそれを否定しているミハエル・シューマッハーだが、元F1チャンピオンのニキ・ラウダは、シューマッハーは自分が続けられるのかどうかをきちんと考えるべきだと述べた。
今週末のベルギーGPで、シューマッハーはF1デビュー20周年を迎える。最近、本人が早期引退の可能性を示唆したとの報道がなされたが、シューマッハーはそれを打ち消し、「おかしなうわさや愚かな偽りのストーリーが出てきているが、皆さんは、好むと好まざるとにかかわらず、僕が2012年も走るのを見なければならない」「体力的にもまだ十分やれるし、精神的にもその準備ができている」とコメントした。
しかしラウダは、シューマッハーは正直になるべきだと述べたとExpressが伝えた。
「私はずっとミハエルの復帰を応援してきた。私も同じ経験をして、それがどういうことなのか知っているからだ」とラウダはコメントしている。
「しかしスポーツマンは誰しも自分に正直でなければならないと思う。彼は、自分には時間が必要だのなんだのとずっと言い続けている」
「彼は自分はF1を心から楽しんでおりリラックスしているというイメージを打ち出している。だが実際は全くリラックスなどしていないはずだ。トップのレーシングドライバーなら負けることを楽しんだりできるわけがないからね」
「もし本人が言うように本当にリラックスしているのだとしたら、メルセデスは彼に引退するよう言うべきだよ! 楽しみのためにF1で走ることなどできない。最終的には彼は自分自身に『自分にはやれるのかどうか』を問わなければならない」
「速く走りたいと思うなら、全力を尽くさなければならない。全力を尽くしてもうまくやれないなら、それまでだ」