ミハエル・シューマッハーの元チームメイト、ジョニー・ハーバートが、シューマッハーが苦戦しているのは、彼の腕が落ちたからではなく今の若手ドライバーたちのレベルが高いからだとの考えを示し、シューマッハーは予定を早めて今季末で引退するだろうと述べた。
シューマッハーは2010年からの3年契約をメルセデスGPと結び、F1に復帰した。しかしこれまでのところチームメイトのニコ・ロズベルグほどの結果を出すことができずにいる。
シューマッハーにとって復帰後最も苦戦したレースのひとつといってもいい展開になったトルコGPの後、ハーバートはシューマッハーは今季を最後に引退するだろうと自身のコラムに記した。ハーバートは、シューマッハーの力は衰えてはいないが、他のドライバーたちのレベルが上がったのだと考えている。
「単純な話だ。彼はもはやコース上でベストのドライバーではない」とハーバートはアブダビのThe Nation紙のコラムにおいて記している。
「シューマッハーのスキルは落ちていない。単純に、新世代の若手ドライバーたちが彼より優れているのだ。F1で優勝するために必要なレベルが高くなり、彼はもはや基準となる存在ではなくなった」
「彼が7回世界タイトルを獲得した当時より遅くなったとは思わない。彼は慣れない状況に適応できずに苦労しているだけだ。彼はもはや現役ドライバーの中のベストではないし、ベストのマシンも持っていない。それにロズベルグという、常に自分より上を行くチームメイトがいる」
「彼は中団で走るために復帰したわけではない。再び勝ち、メルセデスにグランプリウインをもたらすことが夢なのだ。だがそれは実現できずにいる。もし彼が続けることを選ぶとしたら私は驚くだろう」