メルセデス・ベンツ・モータースポーツバイスプレジデントのノルベルト・ハウグが、ニコ・ヒュルケンベルグとは来季リザーブドライバー契約に関する交渉を今のところ行っていないと述べた。

 2010年にウイリアムズでF1デビューを果たしたヒュルケンベルグは、ブラジルGPで初のポールポジションを獲得、チームに100戦ぶりのポールをもたらした。しかし財政難に苦しんでいるといわれるウイリアムズはヒュルケンベルグの放出を最終戦直後に発表した。

 ヒュルケンベルグのマネージャーであるウィリー・ウエーバーは、チームが来季契約を結ばないことを決定したのが遅すぎたために、シートを探すのが難しくなったと、ウイリアムズを批判した。
 新興チーム以外で来季レースドライバーが正式に決定していないのは、ルノーとフォース・インディアだが、ヒュルケンベルグがそのシートを獲得するのは厳しくなっているとみられており、最近ではメルセデスGPのリザーブドライバーになるのではとのうわさも出ている。

 マネージャーのウエーバーは、ドイツのAuto Motor und Sportに対し、「バックマーカーのファーストドライバーになるよりはトップチームのサードドライバーになる方が魅力的な選択肢だ」と述べたと、Motorsport.comが伝えている。彼はシーズン中にも、下位チームでは何も学べないし、キャリアが後退するだけだと語っている。

 しかしメルセデスのハウグは、ヒュルケンベルグを賞賛しながらも、彼との交渉は否定した。
「現在のところ接触していない」とハウグ。
「彼のマシンにはブラジルでポールポジションを獲れる力はなかった。GP2でチャンピオンを獲り、F1でポールを獲った人間は、当然非常に才能あるドライバーだ」

 ハウグは、ウエーバーと異なり、下位チームでもレースに出場する方がヒュルケンベルグのためになると考えている。
「キャリアをまっすぐに進めたいなら、二流、あるいは三流のチームででもレースをした方がいい」

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