2014年F1開幕戦で圧倒的速さを見せたメルセデスが、開幕戦でのレッドブルのパフォーマンスを見て、警戒感を募らせている。
オーストラリアGPでメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得、チームメイトのニコ・ロズベルグが優勝を飾った。
レッドブルはシーズンオフテストではトラブルのために満足に走れず、上位タイムも記録していなかったが、開幕戦でダニエル・リカルドが予選2位から決勝でも2位でフィニッシュした(後に失格)。セバスチャン・ベッテルはマシンに問題を抱え、12番グリッドからスタートし、3周でリタイアしている。
メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、レッドブルがいかに早く挽回を果たしたかを見ると、自分たちも必死に努力しなければならないと述べた。
「彼ら(レッドブル)が2週間前のバーレーン(テスト)でどういう状態だったかを考えると、かなり注意する必要がある」
「まだセバスチャンが信頼性と速さがあるマシンで走るところを見ていないが、経験ある彼ならもっと速さを見せるかもしれない」
「我々も努力し続ける必要がある」
ハミルトンがパワーユニットのトラブルでリタイアしただけに、メルセデスにとって信頼性の向上は重要だが、同時にパフォーマンスも高めていくことを目指すとウォルフは述べた。
「今後も信頼性向上のための努力をしていく必要があるが、同様にマシンパフォーマンスも改善していかなければならない」とウォルフ。
「マシンのダウンフォースを高める必要がある。すべてのシステムを互いの関係性の中でうまく機能させなければならない」
「冷却面の改善も必要だ。マシンパッケージ全体を改良していく」
ウォルフは、メルセデスのアドバンテージはそれほど大きくないとの考えを示し、そのアドバンテージを絶対に失ってはならないと述べた。
「正直な話、我々が大きなアドバンテージを持っているとは考えていない。1台はリタイアし、ポイントを失っているからね」
「コンストラクターズ選手権をリードしているのはマクラーレンだ。休んでいるひまなどない」
「今、多少のアドバンテージはある。それを失うとしたらそれは『失敗』であると私は考えている」