メルセデス・モータースポーツのボス、ノルベルト・ハウグは、メルセデスF1チームの最近の低迷を認める一方で、今後の飛躍のために必要な時期であると語った。
現在ランキング5位のメルセデスは、4位のロータスには152点の大差をつけられ、6位のザウバーにはわずか12ポイント差に迫られている。メルセデスは第3戦中国GPでは優勝を獲得したものの、日本GP以降の4戦はノーポイントに終わっている。
メルセデスはシンガポールGPでコアンダエキゾーストなど大きなアップグレードを導入、これらの効果をうまく引き出すには時間がかかると、ハウグは述べている。
メルセデスの問題点について聞かれたハウグは「コアンダ技術のアドバンテージをフルに引き出せていない」と答えた。
「導入して2、3戦ではそれは無理だ。燃料、馬力などにおいて極めて大きな代償を支払うことになり、そのロスの埋め合わせをしなければならないが、まだそれができていない」
「だが解決するには調査していく以外ない」
メルセデスは風洞モデルを50パーセントから60パーセントに変更して間もないとも、ハウグは述べている。
メルセデスは今の問題を解決しさえすれば、再びトップ勢のポジションを取り戻せるとハウグは言う。
「非難があるならそれをすべて受け入れるが、我々は半年前にはトップにいた。あの時は運で優勝したわけではない。半年のうちにまた同じ位置に立てるよう、今懸命に努力している」
「自分たちで計画したこのプログラムをうまく成し遂げたい」