前FIA会長マックス・モズレーが、今シーズン、フェラーリとフェルナンド・アロンソがタイトル獲得を逃してよかったと述べた。
モズレーは、ドイツGPでフェラーリがフェリペ・マッサとアロンソの順位を入れ替えさせたことを、チームオーダーであるとして激しく非難し、ポイントを剥奪すべきだと主張し続けていた。もしアロンソが、ポジション入れ替えによって得た7ポイントより少ない点差でタイトルを獲ったら選手権の価値が下がるとの意見も、モズレーは表していた。
「(フェラーリとアロンソがタイトルを獲っていたら)チームオーダーに関する不愉快な議論が再び沸き起こっていただろう」とモズレーはドイツのDie Welt紙に対して語ったと、Motorsport.comが報じている。
「それはF1にとっていいことだったとは思わない。フェラーリが本当にタイトルに値するかどうかの議論ではなく、最終戦での戦略ミスが話題になっているのは、ありがたいことだ」
「F1にとって問題がひとつ減ったのはよかった」
一方でモズレーは、シーズン中盤には望みを失ったかに見えたフェラーリが最終戦まで戦い抜いたことについては賞賛している。
「フェラーリはシーズン中盤以降は素晴らしい仕事をした。ほぼ可能性がなくなっていたのに、なんとか挽回を果たしたのだ」