FIA会長のマックス・モズレーは「F1は浪費に満ち溢れている」と激しく非難した。ホンダのように撤退してしまうチームをこれ以上出さないよう、予算支出を制限すべきであると繰り返し強調した。

 3か月前のホンダ撤退発表はF1を含めたスポーツ界に大きな衝撃を与え、これに付随して各スポンサー企業も手を引く事態を招いている。スポンサー企業による2008年度の総支援額は1億4700万ポンド(およそ203億円)と見積もられており、これだけの援助を失ってもなお、今までのような予算体制を採用し続ければF1は存続の危機に立たされてしまうとモズレーは考えている。
 そして根本的な開発費用の見直しと大幅な経費削減を実行することこそがモータースポーツ界の最高峰という今の地位を保つ方法だと考えている。

彼はチームに予算削減を課すべきだという立場を明確にしてきた。そしてFIAが2009年シーズン開催にあたり、推し進めてきた予算削減案によってチームの利権を保護しようと動いている。というのもこの世界的な経済悪化のなか今はまだ活動継続を表明しているトヨタ、ルノー、BMWに対しても、撤退という懸念を完全には払しょくできないためだ。

 ドイツのシュピーゲル誌でのインタビューにおいてモズレーは、「勝利を挙げようという開発努力が結果として経済状況の悪化をチームにもたらしてしまっている。F1は馬鹿げた状態になってきている。経費を根本的に抑えるためには、今までの開発にかける予算概念を完全にひっくり返さなければならないだろう」。
「ダイムラー、ルノーといった各社の株が値下がりし、労働者を解雇しなければならない状況でF1事業に相当量の資金を投入することが、果たして理にかなっているのか? 本気でこの問題を考えるべきだ。しかしながらチーム本社で毎朝“すみません、以上です”を伝えるためだけにファックスを送るなどという行為を止められる人間はF1にはいないがね」と語っている。

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