2012年F1第6戦モナコGPは、マクラーレンのジェンソン・バトンが初日木曜のトップタイムを記録した。ザウバーの小林可夢偉は8番手につけた。
現地時間14時からのフリー走行2回目は事前に雨の予報が出ていたこともあり、各車は開始10分過ぎから早くもスーパーソフトタイヤを投入する。しかし、予報どおりすぐに弱い雨粒がモンテカルロを濡らし始め、コース上のマシンは一旦ガレージへ戻されることになった。
その後、天候は一時回復に向かい、再びコース上にはスーパーソフトを履いたマシンが現れるも、再度コンディションは雨の影響を受け、セッション中盤以降は断続的に弱い雨が続くことに。そのため、各車は浅溝のインターミディエイトにタイヤを変更したが、数台のマシンがミラボーのエスケープゾーンへ退避を余儀なくされるなど、十分な走行データを得られるまでには至らなかった。
結局、初日のトップとなったのは、序盤にスーパーソフトで1分15秒746をマークしたマクラーレンのバトンで、ロータスのロメイン・グロージャンが午前に続き2番手。3、4番手にフェリペ・マッサとフェルナンド・アロンソのフェラーリ勢が続くかたちとなった。
また、前戦スペインで初優勝を飾り勢いに乗るウイリアムズのパストール・マルドナドが1回目同様5番手タイムをマーク。メルセデスのニコ・ロズベルグ、レッドブルのマーク・ウエーバーに続いた小林可夢偉が22周を走りきって8番手となった。
なお、午前に1周しか走れなかったロータスの“ジェームス・ハント”はこのセッションで25周を重ねて挽回。ヘルメットも従来のものに戻し、19番手で初日を終えている。