フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロが、フェラーリのLMP1クラス参戦について前向きな姿勢を示している。
モンテゼモロは、14日に行われたフェラーリのクリスマスパーティーにおける挨拶の中で、WEC世界耐久選手権のLM-GTEクラスでのフェラーリの活躍に触れながら次のように語った。フェラーリは、WECでGTEマニュファクチャラーカップを獲得しているほか、AFコルセとジャンマリア・ブルーニがLM-GTEのチャンピオンを獲得している。
「我々はフェラーリ458 GTEで勝利した。ただ、私はル・マン24時間の頂点のカテゴリーでレースをすることにもとても賛成なんだ」とモンテゼモロ。
「ひょっとすると、ある日我々が復帰して勝利し、ありがとうと言って帰宅することができるかもしれない。真剣にそれを考えるべきかもしれないね……」
フェラーリでF1以外のレース活動を率いているアントネッロ・コレッタは先日、来シーズンからのLMP1カーのレギュレーションをフェラーリが研究していることを明かし、F1で来季から導入される1.6リッターV6ターボをベースとしたパワーユニットでLMP1クラスに参戦する可能性を示唆していた。コレッタは、参戦の是非や時期については何も言うことができないとしながらも、「マシンを作るか、参戦しないのかのどちらかだ」とのコメントを残している。
フェラーリは、1973年のフェラーリ312PBでの活動を最後に、プロトタイプカーでのワークス活動を行なっていない。