モータースポーツ関連書籍やグッズを多数取り扱っている代官山蔦屋書店に、ヨーロッパF2選手権の写真集など書籍6点が新たに入荷している。
代官山蔦屋書店では、書籍以外にもCDやDVDなど、様々な商品を取り扱っている。今回入荷したのは、1964年から1984年まで20年に渡りF1直下クラスとして開催されていたヨーロッパF2選手権の写真集など6点だ。
ヨーロッパF2選手権の写真集『Formel 2 – Die Story von 1964 bis 1984』は、F1ドライバーがこぞって参加した初期の時代から70年代以降の純粋な登竜門クラスとしてのシーンを、各年の名場面と共に振り返る一冊となっている。ジム・クラークやロニー・ピーターソン、ニキ・ラウダなど名ドライバーの若き姿に出会える、オールドモータースポーツファン必見の写真集だ。
その他にも、ヒストリックレースを楽しむための雑誌『CURBS #03』、ポルシェ初期の4カムレースモデル写真集『Porsche Carrera 1953-1965』、60年代に活躍したフランスの小規模コンストラクター“GRAC”の写真集『GRAC』、アマチュアカメラマンからプロへ上り詰めたI・カット氏のロータスのレアショットを集めた『Lotus Racecars 1966-1986』、そして、モンツァで開催されたスポーツカーレースを振り返る『1000 Km di Monza – 1965-2008』が販売されている。
各商品の詳細は代官山蔦屋書店オンラインショップ（http://tsite.jp/daikanyama/ec/tsutaya/）でもチェックすることが可能だ。
●Formel 2 – Die Story von 1964 bis 1984
フォーミュラ2 – 1964年から1984年の物語
ハードカバー／W276×Ｈ296／カラー・モノクロ／
208p／独語\t￥8,760(税抜)
30年遅れで届いた、ヤングタイガー達からのメッセージ
本書はやっと登場した、ヨーロッパF2（Formula2）選手権の名場面写真集です。1964年の再開から1984年の終焉まで、20年に渡るF1直下クラスの激戦史を辿ります。F1ドライバーが軒並み参加した初期の時代から70年代以降の純粋な登竜門クラスとしてのシーンまで、各年の名場面で構成。クラーク、ピーターソン、セベール、ラウダ、ベロフ。シャシではロータスやブラバム、マーチ、ラルトなどが覇権を競います。やがて栄光の日を迎えた者。挫折、夭折を迎えた者。ここに有るのはそれらドライバーの希望に燃える若き日の姿。オールドモータースポーツファン、特にドライバーファンであれば未見の彼らに思いがけず出会える、そんな写真集の登場です。
●CURBS #03
カーブス創刊第3号
ハードカバー／W220×H298／カラー・モノクロ／
132p／独語／隔月刊\t￥1,800(税抜)
ヒストリックレースを楽しむ新雑誌
レーストラックに不可欠なCURBS（縁石）をタイトルにヒストリックレースファンの興味をガッチリ捕捉、確実な前進へのナビゲーション役を買って出た新コンセプト・新創刊のモータースポーツ誌。第3号はヨーロッパ各地に拡がるヒストリック11イベントを写真レポート。ベルギーはゾルダー、オランダはザンドボールトのサーキット。オーストリアはエンスバレーの風光明媚な高地を走ります。現役車両解説はアローズA4とメルセデス190E-DTM。60年前のメルセデスのグランプリ復活と玄人好みのドイツ人ドライバーR・アッシュの歴史、レースカー売買のレギュラーコーナーなど。他誌と一線を画す紙質とプリント品質で、拡がり続けるジャンルの醍醐味を楽しめる注目の一冊です。
●Porsche Carrera 1953-1965
ポルシェ初期4カムレースモデル資料集
ハードカバー／W305×H245／モノクロ・カラー／
840p／独・英語併記\t￥14,000(税抜)
フールマン4カムユニットに敬意を込めて
「フェラーリ・ハイパーカポルシェ初期のレースエンジンと、それを搭載し活躍した車両の詳細をまとめたポルシェ・オフィシャル資料集。エルンスト・フールマン博士が心血を注いだ4カムシャフト版水平対向4気筒エンジン。550、356、718、904に加え645ミッキーマウス、エルバポルシェ、787と804のフォーミュラマシンを含めた競技専用カレラモデルと、同エンジン搭載の356ロードモデルについて、ファクトリー発の資料を基にそれぞれのシャシ詳細と、活躍の足跡を追います。800頁を超える情報の中には「日曜に勝ち月曜に売る」イメージ戦略に貢献した55点のポスターコレクションも収録。ポルシェ栄光のモータースポーツ史の嚆矢となる、モータースポーツファンとしても押さえなければならない意義深い一冊です。
●GRAC
コンストラクター・GRACストーリー
ハードカバー／カラー・モノクロ／
144p／仏語\t￥6,900(税抜)
小規模コンストラクター10年の戦い
「フェラーリ・ハイパーカカーレース隆盛期の60年代、フランスに花開いた小規模コンストラクター「GRAC」の夢と挫折のストーリー。1950年代以降、F1が世界戦として定着すると共に、各国の下位フォーミュラが編成され、そこに挑戦する沢山の小規模コンストラクターが産まれました。アルミやFRPのボディパネルと鉄パイプ溶接のフレームに、市販乗用車から流用したエンジンやサスペンションを寄せ集め情熱だけで走り始めたマシンが、やがて活躍しユーザーを獲得、メジャーイベントへ挑戦のチャンスも得れば、時代の荒波にも揉まれます。当時のプライベーターの典型的実例として見ても興味深い、F3チャンピオン獲得やルマン参戦など、知られざる実力派コンストラクターを知る唯一の写真資料集です。
●Lotus Racecars 1966-1986
ソフトカバー／W228×H228／カラー・モノクロ／
130p／英語\t￥4,600(税抜)
ロータス・レアショット集
「フェラーリ・ハイパーカアマチュアカメラマンながらモータースポーツ熱の余り各国レースを追跡撮影、最終的に雑誌が使用するなどプロにまでになったI・カット。氏の撮影した20年以上の膨大な写真の中から、F1チーム別に選りすぐり初出写真ばかり集めたレアなシリーズの一冊。本作はロータス特集。1967年タイプ48から49、72、78、98Tなど。ドライバーとしてもG・二ルソン、R・ピーターソン、E・D・アンジェリスらを含む錚々たる面々を見ることができる。サポートレースを走る生沢のカットやエスコートで快走するチャップマンの姿、コルチナやタイプ47の市販車レーサーの写真など資料性も高く、数多くの名ドライバーと名車のレア写真を眺めるだけで楽しい、シリーズでそろえたい手軽な写真集です。
●1000 Km di Monza – 1965-2008
モンツァ1000km 1965‐2008
ハードカバー／W267×H292／カラー・モノクロ／
408p／伊語\t￥11,000(税抜)
プロトタイプ・スポーツ史の時間旅行
イタリア最古のレーストラックであるモンツァサーキットで行われた、由緒あるスポーツカーレースの記録写真集。世界選手権のシリーズに組み入れられた後の1965年から最後の開催となった2008年まで、39回の詳細を振り返る。フェラーリ車両だけでも275P、205S、330P、312PB、512S、333SP。フォード、ポルシェ、ランチア、トヨタ、プジョー…各時代の名車達が総力戦を繰り広げる。車両規定変更も影響したデザイン進化や層の厚いドライバー陣、バンクも使用したコース変遷など。日本人には92年トヨタ小河の栄冠も誇らしい、スポーツカーレースの歴史を通し見得る一冊。
