2016年のキミ・ライコネンは、これまでとは違った隙のない走りで「驚くべき」1年を過ごすことになるだろうとフェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが語った。

 ライコネンは2015年シーズンをドライバーズ・ランキング4位で終了したが、獲得ポイント数はチームメイトのセバスチャン・ベッテルに対して半分強にとどまった。3回の優勝を含む表彰台13回を獲得したベッテルと比較すると、特に予選で苦戦したライコネンは表彰台3回にとどまった。

 フェラーリがライコネンと1年間の契約延長を発表する前、2015年の夏はライコネンの去就が様々な憶測を呼んでいた。マルキオンネは、私生活の充実がドライビングに良い影響を与えたと考えている。

「今シーズン、キミの大きな変化を見てきた。前半に比べると後半はとても良くなった。まるで映画でも見ているかのようだった」

「ここ数日、何人かの仕事仲間と話をしてみたところ、いままでとは違うキミを見ているのだと考えている。パートナーとの間に子供ができて、今月はじめに私に息子の写真を見せにきた。そのときの彼は立派な父親だった。彼自身の人生の変わりようを反映しているんだ。これから、さらに安定して、それが2016年に役立ってくるだろう」

「キミは、ここ数年で最も隙のない状態になるはずだ。そんな彼がチームの一員であることを、うれしく思っている」

 2007年にフェラーリでチャンピオンとなったものの、このところ優勝から遠ざかっているライコネンだが、来季は結果を出すことを確信しているとマルキオンネは言う。

「我々のふたりのドライバーは、きちんと戦っている。2015年はセバスチャンが1年目に驚くべき成果を出した。2016年はキミが困難に立ち向かい、驚異的なチャレンジをするだろう。彼は、できる男だよ」

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