キミ・ライコネンが、2013年にフェルナンド・アロンソのチームメイトとしてフェラーリに復帰するとの噂が浮上している。
現在フェラーリは、2013年にコンストラクターズタイトルを手にするためには、アロンソと並んでチームに貢献できるドライバーを走らせることが重要と考えている。
今年でフェラーリとの契約が切れるフェリペ・マッサは、来季も残留することを望んでいるが、今のところ2013年のシートを保証するだけの活躍は見せていない。マッサはここ数戦こそ復調傾向にあるものの、フェラーリは2013年まで好調を維持できるか疑問視しており、彼への評価をとともに他のオプションにも目を向け始めている。
フェラーリの来季ドライバー候補には現在ニコ・ヒュルケンベルグをはじめ、ポール・ディ・レスタやセルジオ・ペレス、ロメイン・グロージャンなど多くの若手ドライバーが噂にあがっている。
しかし、フェラーリの関係者によれば、チームはそうした若手ドライバーがマッサ以上の活躍をできるか確信できておらず、そのためダークホースとしてライコネンの名前が浮上したという。
ライコネンは、2009年末にチームから放出された経験があるが、フェラーリ上層部はライコネンのスピード、有用性、政治的な問題を起こさない見込みなど、来年のライコネンは完璧にチームにフィットする存在だと、このフェラーリ関係者は語っている。
ただ、ライコネンのフェラーリ復帰には彼とルカ・ディ・モンテゼモロ会長の緊張した関係が最も大きな障害になるという。以前のふたりは決して協力的な関係とは言えなかった。
また、この関係者は、ライコネンが元ボスと再び仕事をしたくないと非公式に語っていると述べ、モンテゼモロもライコネンの獲得路線を支持していないという。
しかし、フェラーリがライコネンとの契約を希望する場合、彼らが早期に最終的な決定を行う必要があるようだ。ライコネンとロータスとの契約延長が間近に迫っていることがその理由だ。
ライコネンは、すでにロータスのファクトリーで2013年マシンの技術ミーティングに参加したと伝えられており、ロータスもあと一年はライコネンを起用するつもりだと考えられている。
ライコネンのチームメイトであるグロージャンも、ロータスとの契約は今季限りとなっているが、今季の力強いパフォーマンスによって、もう1シーズン残留するのは確実とみられている。