3度のF1ワールドチャンピオン、ニキ・ラウダは、2010年シーズンに新規チームのすべてがグリッドにつくかどうか確信は持てないと示唆した。

 去年のホンダ、今年のBMW、トヨタと、自動車メーカーのF1撤退が相次ぐ一方で、インディペンデントチームであるカンポス・メタ、マノー、ロータスF1、USF1の2010年の新規参戦が認められている。また、BMWザウバーの後継チームはリザーブのポジションについており、トヨタの撤退に伴い、エントリーが認められる立場にあるはずだが、チームを買収したカドバックの資金力に疑問が生じている。

 カンポス・メタはすでにブルーノ・セナと契約し、ダラーラデザインのシャシーのコクピットがFIAのホモロゲーションテストにパスしている。マノーはティモ・グロックとの契約を発表、ヴァージンとスポンサーシップ契約を結ぶものと見られている。USF1はホセ・マリア・ロペスと交渉していると報じられており、ロータスF1はひとり目のドライバーと契約したと発表したが、それが誰なのかは明らかにしていない。

 新規チームすべてが来年の開幕戦バーレーンに出場すると思うかと聞かれ、ラウダは、懸念を表している。
「まずは、BMWザウバーの後継チーム――仮にザウバー・チームと呼ぼう――だが」とラウダはF1公式サイトのインタビューでコメントしている。
「彼らには設備やスタッフがあり、資金を提供しようという投資者もいる。しかしまだ参戦枠を得られるかどうかははっきりしていない。一方、他の4チームについては判断するのが難しい」
「私が一番疑問に思っているのは、アメリカのチームだ。彼らは行き詰っているように思える。カンポスはベースができているように見える。少なくとも彼らのマシンは数日前にFIAのホモロゲーションテストにパスしており、他チームを大きくリードしている。ロータスとマノーについては全く分からない。彼らは2010年にバジェットキャップが導入されることが決定していたからエントリー申請を行ったのだろう。しかしそれは1年先送りにされてしまい、それが彼らにとっての障害になりかねない。この冬には状況がはっきりするだろう」

 さらにラウダは、トヨタとBMWがF1から撤退したことには驚かなかったと言う。
「彼らの決断には経済的な理由があるのだと思う」とラウダ。
「世界的に自動車の販売数が落ち込んでいる。企業にとってF1はマーケティングコンセプトのひとつだが、マーケティングコストが大幅に縮小されている。BMWとトヨタは、それによってF1から撤退せざるを得なくなった。今年のパフォーマンスは最後の一撃となったのだろう」

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