F1の上層部は2017年に導入を予定している車体変更案を発表した。この案では、従来のものよりも、より速く革新的な外見のマシンが登場する。

 23日に英国オートスポーツが報じたところによると、新レギュレーションでは1周あたりのタイムがおよそ3秒短縮される。また、今回の提案ではタイヤ幅がフロントで現在の245mmから305mmに、リヤは現在より80mm拡張した405mmとなる。

 マシンの全幅は1400mmから1600mmと拡大するものの、より大きなバージボードの取り付けを可能にするため、一部では幅が縮小される。サスペンション・トラックも1800mmから2000mmとなり、フロントウイング幅は1800mmへと拡張される。リヤウイングのサイズ幅は750mmから950mmと大きくなるが、高さは150mm低くなる。

 これらの変更の結果、マシンの重量制限は現在より20kg増えた722kgとなり、タイヤによる重量によってさらに5kg程度増加する見込みだ。なお、各チームは車両変更案の最終決定を4月30日まで遅らせることで合意している。

 FIAは「より刺激的なマシンを作り上げるための新たな車体レギュレーションが合意にいたり、さらなるダウンフォースとスピード、ラップタイムの向上が得られることとなった。FIA、チーム、公式タイヤサプライヤーは、レギュレーションの一環として新しいタイヤに必要なテストに関する議論も続けていく」と発表している。

 また、来季からは飛来するパーツからドライバーを守るための、コクピット保護システムも導入される予定。関係者はこれを実現化するための取り組みを進めており、“ハロ”案を推奨しているとFIA。ただし、運営組織として、ハロ案以外の“透明素材によるコクピット保護案”も、引き続き評価していくという。コスト、パフォーマンス、エンジン音やパワーユニット提供に関する問題解決についても、大きな前進があったとFIAは述べている。これら新規定の最終合意も4月30日を予定しているとのことだ。

 加えて、F1コミッションはドライバーの士気を高めるため、『ドライバー・オブ・ザ・デイ』アワードの導入を決定した。このアワードは、視聴者がレース中に投票を行い、レース後に放送の一部として受賞者が発表され、受賞したドライバーは何らかの形で賞を受け取る。

 上記以外にも、FIAは予選形式の大幅な変更についても公表している。

ANALYSIS: 2017 bodywork proposals explained (with more illustrations) >> https://t.co/t7Dwp7JGSR #F1 pic.twitter.com/j3ZKHFigU0

— Formula 1 (@F1) 2016年2月25日

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