ヤリ‐マティ・ラトバラは来週末に開催されるラリーフィンランドで、確実に走り切ることを自らに課している。

 ラトバラは難しいシーズンを送っている。サルディニアでは素晴らしい走りで快勝を得たものの、いくつものミスを犯してきた。ポーランドの最終ステージで見せた衝撃的なリタイア──わずか2.5kmのスーパーSSに潜んでいた魔物はラトバラの自信を粉々に打ち砕いた。しかし7度目の母国ラリーとなる今回、ラトバラは24歳という若さに加え、地の利を得ている。

 もちろんそれは、地元ならではのプレッシャーがかかるという意味でもあるが、ラトバラはミッコ・ヒルボネンのドライバーズタイトル、そしてフォードのマニュファクチャラーズタイトルの獲得をサポートすることを切望している。

「地元ラリーに出場することは、なによりもエキサイティングだ。だって、たくさんのファンがステージ沿いに鈴なりになって応援してくれているんだよ。こんなにうれしいことはないよ。
 ポーランドでやらかしたあとはそりゃヘコんださ。とはいえ今回はせっかくの地元ラリーだ。もちろんプレッシャーもかかるけど、自分の仕事はチームをサポートすること。そして、とにかく着実にポイントを稼ぐことだね。もちろん、1点でも多く。そう考えたら少しはラクになったかな」

 前年比30%のステージが変更された今年のラリーフィンランドは、ドライバーの度量が試されるラリーとなりそうだ。

「ポーランドはたしかに高速ラリーだったけど、スピードという意味ではフィンランドへのいい慣らしになったんじゃないかな。今年のフィンランドはいくつか新たなステージが設定されるらしいから、今から楽しみだよ。
 有名なステージのオウニンポウヤを走れないのは残念だけど、デイ3に設定されているミュヒンパーも伝説的なステージだからね。とにかく頑張るさ」

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