ミハエル・シューマッハーが2010年にF1に復帰すると明らかにしたことを受けて、弟のラルフ・シューマッハーは自らもF1に戻る可能性があったことを明らかにしつつも、その条件には自らその可能性を無くしたと語っている。
ミハエルの弟ラルフは、2007年にトヨタをドライブしたのを最後にF1から離れ、DTMドイツツーリングカー選手権でメルセデスベンツをドライブしていた。ドイツの新聞ビルト紙によれば、ラルフは2010年にF1に参戦する新規チーム、USF1、カンポス・メタ1、ロータス、ヴァージン・レーシングの4チームからF1復帰に関する問い合わせがあったことを認めつつも、そのオファーを拒否することを決めたという。
「自分の中でF1の火がもう一度点いていることに気づいたんだ」とラルフ。「オレはミハエルがとった決定を100%理解できる。オレはためらいなくミハエルと同じ決定を下すことができた。レースはまだ自分たちの人生であり、新しい挑戦をいつも探していたんだ」とF1への思いを語る。
しかし、今回なぜ新規チームからのF1のオファーを断ったのか? という問いに対しラルフは「挑戦には目的がなければいけない。二番目にいい条件の契約にサインしても無駄だし、それは金銭面についてもそうだ。自分が何を成し遂げられるかにもよると思う」と答えた。
ビルト紙はまた、ザウバー、トロロッソ、ルノーもラルフにとってオプションのひとつであるとしているが、そのシート争いにおいてラルフは自分のポジションがかなり後方にあると自覚しているという。
「自分の評判がトヨタ時代にかなり下がったことは自覚している。でも、それは過去の話だ。自分が何をできるか分かっているし、準備はできていると思っている」