来年レッドブル・レーシングで走るダニエル・リカルドは、自分はマーク・ウエーバーとは異なりセバスチャン・ベッテルやチームとうまくやるよう心がけるつもりだと語った。
2013年をもってウエーバーがF1から引退することを決め、来年からリカルドがレッドブルに加入することになった。
ウエーバーは5年にわたりベッテルのチームメイトを務めたが、ふたりの関係はよくなかったものとみられていた。
2010年のトルコGPで両者は接触し、今年のマレーシアGPではベッテルがチームの指示を無視してウエーバーから勝利をもぎ取るなど、過去にいくつか問題が起こり、ウエーバーはチームがベッテルを優先していると何度かほのめかしていた。
レッドブルに加入するにあたり、ウエーバーとは異なるアプローチをとるつもりかと聞かれたリカルドは「もちろんそのつもりだ」と答えた。
「彼の経験を無視してチームに入ることはあり得ない」
「彼とチームの関係は100パーセント完璧な状態だったとはいえないと思う。僕らが同じオーストラリア人だからといって、僕の中の一端にそうなる要素があるわけじゃない」
「僕は新しいアプローチで加入するつもりだし、そうしなければならない」
「自分のためにも、前向きにチームに加わり、自分のためにうまくやるつもりだ。僕が同じアプローチを引き継ぐことはないだろう」
リカルドは、ウエーバーの方がベッテルより多くのメカニカルトラブルに見舞われたのは単に運が悪かっただけであり、自分も同じような状況に陥るとは思っていないと述べた。
「マークにトラブルが起きた時、レッドブルに電話して『何が起こったの?』と尋ねたわけじゃないから、詳しいことは知らない。でも僕が見た限り、単に運が悪かったのだと思う」とリカルド。
「チームがふたりのドライバーのうちひとりを苦しめようとする理由なんてないと思う」
「僕としては全く心配していないよ」
「もちろんセブがチームの中心人物だ。彼は4回ワールドタイトルを獲得しているんだからね。僕はチームの中で自分のポジションを確立する必要がある。でも彼らは僕のためにドアを開けておいてくれると思う」