フランスのOAKレーシングのコンストラクター部門であるオンローク・オートモーティブは、2014年に向けての活動を発表したが、この中でリジェと提携することを発表し、CNシャシー、そして来季はLMP2のクローズドシャシーでリジェの名を冠したプロトタイプカーが誕生することになった。
WEC世界耐久選手権やル・マン・シリーズで活躍するOAKレーシングは、ペスカローロの技術部門を吸収し、現在コンストラクターとしてオンローク・オートモーティブを運営。イギリスのモーガンと組み、モーガンブランドでLMP2用のオープントップのシャシーを販売している。
そんなオンローク・オートモーティブを率い、ドライバーとしてもWECに参戦するジャック・ニコレは、現在フランスで軽自動車メーカー、オートモービル・リジェを運営するギ・リジェと交渉を重ね、来季に向けクローズドボディのLMP2を製作、クローズドはリジェ、オープンはモーガンというブランドで発売するという。オンロークはすでに、将来LMP3クラスとなる現在のCNクラス向けに、リジェJS53エボを開発している。
リジェは1973年から75年までオリジナルのJS2でル・マン24時間に参戦。その後、フランスのフランソワ・ミッテラン大統領との深いコネクションを活かしF1に挑戦し、1996年にアラン・プロストにチームを譲るまでリジェの名はF1の中堅チームの代表格として活躍。多くのフランス人ドライバーが所属していた。
「オンロークとの協力は、私の会社にとってアジアのマーケットが開かれるという点で、非常に重要だ。私はニコレに全幅の信頼を寄せており、リジェの名が耐久レースに復活することになる友情関係を楽しんでいる」とギ・リジェ。
一方、ニコレは「リジェはF1における成功、そしてル・マンでのトップ3フィニッシュを果たした名だ。その名に賛同することを非常に誇りに思う」と語った。
オンローク・オートモーティブではまた、LMP1シャシーの開発も進めているという。