FIA会長ジャン・トッドは、理由があればF1新エンジン規則の導入を当初の2013年から延期する用意があると述べた。しかしその場合ルノーはF1から撤退する可能性があるとトッドは示唆した。
FIAは2013年から1.6リッター4気筒ターボエンジンを採用することを決定、3日に行われたFIA世界モータースポーツ評議会会合でテクニカルレギュレーションの変更が承認された。しかしこれを発表するFIAの声明には「主要利害関係者と協議し、その協議の結果に従い、これら技術規則の施行日を再検討するため、WMSCによるファクス投票が遅くても6月30日までに検討される可能性がある」と記されていた。
ルノーはエンジン新規則に賛成しているが、他のフェラーリ、コスワース、メルセデス・ベンツは、費用がかかるとして難色を示している。
火曜に行われたスペインのDiario Sport紙のインタビューに答え、トッドは数日中にエンジンメーカーと話をし、彼らの意見を把握したいと述べた。
「彼らが規則を提案し、FIAがそれを受け入れたのだ」とトッド。
「提案は別に空から落ちてきたわけではない。関係するエンジンメーカーの代表者すべてと11回の会合を行った」
「ルノーと話をすれば、このエンジンを2013年に導入しなければF1を去ると言う。メルセデスやフェラーリと話をすれば、数年導入を遅らせてくれと言う。彼らは規則に反対しているわけではない。ただ延期したいだけなのだ」
「数日のうちに、我々の今の状況をつかむために彼らそれぞれと話をする予定だ」
規則導入の延期の可能性について聞かれたトッドは、次のように答えた。
「公式な導入は2013年に予定されている。しかし十分な理由があれば、延期もありうる。だが今のところ、導入は2013年だ」
