ルノーのチームトップ、ボブ・ベルは来季、ロバート・クビカのチームメイトとなるドライバーの評価を行っていることを明らかにした。候補は数人いて、それほど遅くない時期には決定したいということだ。
ベルは候補ドライバーとしてヘイキ・コバライネン、ティモ・グロックが含まれることを認めている。また、ロメイン・グロージャンについてはGP2を卒業したことを自らの力で証明しなければならいとしている。
「現在、そこそこ多くのドライバーがマーケットに出ている。チームのためにも、すべての選択肢を吟味しなければならない。可能性あるすべてのドライバーを評価しているところだ。そして決定し次第、すぐに行動へと移したい」とアブダビGPでコメントしている。
「ロメインは可能性を有している。しかし、チームとしてはベストなラインアップを採らなければならない。現実問題としてすべての可能性を探らないといけない。
仮にロメインが選択から漏れることがあれば、ルノーのプログラム生であり、フランス人の彼がドライブできないのはとても悲しいことだ。ただ、チームはベストの選択をしないといけない。それがロメインならば素晴らしい。そうでなければ、別の選手が加わるまでだ。来季はベストな布陣で臨まなければならない」
シーズン途中からレギュラードライバーとなったグロージャンは、シーズン中のテスト禁止の被害者とも言える。これついてベルは次のように語る。
「キーポイントは経験ということになる。若いドライバーがF1へとステップアップするのに非常に難しい環境となってしまった。テストがないまま、いきなり戦わないといけないから。もし、シーズン前にチームに加入していたならば。誰にとってもあのような状況は厳しいと思う。
それらにはよく対処してきたが、ふたつだけ解決しないといけないことがある。まず、チームメイトが2度の世界チャンピオンであったため、自分の実力を測る物差しとしては偉大すぎたこと。もうひとつは、我々は彼に特別良いマシンを与えられなかったことだ。非常に厳しいF1デビューだったが、将来必ずやその才能を開花させる時が来ると信じている」
チームとしてはさらなる問題がある。それはベルが来季も引き続いてチームを指揮するかどうかということだ。暫定的な組織のルノーで来季は誰が代表者となりチームを引っ張っていくかということだ。
「みんなが2010年に焦点をあわせている。チームはサポートによってポジティブな方向へと動いている。そして着実に進歩している。私にしてみればこの先数カ月でチームがどうなるかを見るのが楽しみだ。それまでには様々なことを解決していく必要があるが、それらが最優先事項だ」