ロータス・ルノーGPのチームプリンシパル、エリック・ブーリエは、ロバート・クビカのマネージャー、ダニエル・モレリがチームの発表内容を否定していることに関して反論を行った。
ルノーは23日、声明を発表、クビカの「2012年シーズンに向け準備が整うかどうか確信が持てないという結論に至った」というコメントを発表した。しかし木曜、マネージャーのモレリが、この発言を否定、「彼が2012年に向けて準備が整わないというのは真実ではない。彼は、2月の最初のテストの時点で体調が整っているかどうか確信が持てないと言ったのだ」とコメントし、「なぜルノーがロバートの発言を変えたのか理解できない」と述べた。
これを受け、ブーリエは、モレリはチームのリリースを事前に確認したにもかかわらず、なぜ後になってこのようなことを言うのか分からないと反論した。
「我々は、少なくとも状況を人々に伝えられるよう声明を発表することで、ダニエル・モレリと合意した。ロバートが来シーズンの開幕戦で走ることができないだろうことは明らかだからだ。我々のチームであっても、どこのチームでもあってもね」とブーリエはブラジルGPを前にインテルラゴスにおいてコメントした。
「彼はこの声明を承認した。すべて問題なかったのだ。彼は認めたにもかかわらず、今になって動揺を見せている。理由は正直言って私には分からない。これ以上はコメントしたくない。時間の無駄だからね」
モレリは今年末で両者の契約は切れると主張しており、その後フェラーリがクビカにテストの機会を与えようとしているとの推測もなされているが、ブーリエは、ルノーとしては今後もクビカのF1復帰をサポートしていくつもりだと述べた。
「我々は彼をずっと待ち続けた。そして今後も待ち続け、彼がもし我々のところでテストをしたり、自分の状態を評価したい場合には、サポートする」
一方、クビカの状況がはっきりし、チームが2012年のドライバーラインナップの決定に向けて動き出せるのはいいことであるとブーリエは述べた。
「いいことだ。ゴーサインが出たので、これから動き出せる」