ルノーのチームボス、エリック・ブーリエは、ロメイン・グロージャンに再びF1のチャンスを与える意向であると示唆した。チームは今季中にもグロージャンを走らせるのではないかと推測されている。
グロージャンは2009年にルノーでF1デビューを果たしたが、思うような成績を残せず、その後再びGP2シリーズに戻り、現在ランキングトップに立っている。
ブーリエは、ニック・ハイドフェルドのパフォーマンスに不満を表している。彼はグロージャンにF1のチャンスを与えることを検討しており、グロージャンは金曜プラクティスの走行、あるいはGP2シリーズがイタリア戦で終了した後にレースに出場する可能性もあるとみられている。
「グロージャンには非常に注目している」とブーリエ。
「GP2でとてもいいパフォーマンスを見せている。彼は成長し、F1で通用する強さを身につけたことを証明している。彼はF1の優秀なドライバーたちの仲間入りをするポテンシャルを持っていると確信している」
「彼のことを近くでずっと見てきた結果、彼は2年前とは全く異なる、成熟したドライバーになったと断言できる」
ビタリー・ペトロフは今年いい仕事をしており、2012年の契約も有している。そのためグロージャンが来季ルノーに乗るかどうかは、ロバート・クビカが復帰するかどうかによる。ハイドフェルドが来季残留する可能性はないといわれている。
クビカはこの2週間で目覚しい回復を見せていると関係者は述べている。彼は来月、肘の手術を行う予定だが、大きなけがを負った右手は通常の温度を取り戻しており、うまく動かすことができているということだ。
ブーリエは、チームはクビカを優先して考えると再度強調した。
「ロバートの状況を待っているところだ。彼がいつ戻ってくるのか、どういう形で戻ってくるのかを見守っている。彼の判断がはっきりするのを待っている」