ロータス・ルノーGPのチーム代表、エリック・ブーリエは、ロバート・クビカが来季復帰できない場合、サードドライバーのロメイン・グロージャンを乗せる見込みであると述べた。
2月のけがで今季F1を欠場したクビカは、回復に向かっており、ブーリエは彼にテストのチャンスを与え、F1に復帰できる状態なら来年自分のチームで走らせたいと以前から述べてきた。しかしまだテストは実現しておらず、チームは来季ドライバーラインナップを最終決定していない。
クビカの状況はどうなっているのかとF1公式サイトのインタビューで聞かれたブーリエは、次のように答えた。
「ロバートの状況は単純だ。我々には彼にチャンスを与える道義的責任がある。すでにドライバーマーケットは閉まっているから、決定が10月になっても11月になっても何も状況は変わらない。彼がどういう感じなのか、教えてくれるのを待っている。彼からの言葉が必要だ。もし(クビカの回復が)予定どおりにいかないようなら、我々は計画を立てる必要がある。チームが批判されるような状況にはしたくない。今年私を大変な事態に巻き込んだのは彼だ。復帰できないのなら、彼は我々にそう言わなければならない。彼の言葉を待つ必要があるが、我々も愚か者になってはならない。プランが必要だ」
クビカの答えは近いうちに出るはずだと、ブーリエは言う。
「ごく近いうちに分かる。すでに私はこの件について身動きがとれない状態ではない。マスタープランはすでに用意されている。彼には『やれる』あるいは『やれない』と言ってほしいだけだ。我々の方は準備は整っている。テストのためのマシンの準備ができている。もし時間がかかるようなら、それは彼の準備ができていないからだ。非常に感情的な問題だ。彼は、精神的にも肉体的にも、自分は走れると納得する必要があるのだ」
クビカがテストを行う具体的な予定は今の時点では立っていないということだ。
ブーリエは、クビカが乗らない場合にはグロージャンを走らせたいと明言した。
「(グロージャンは)プランの一部だ。もしロバートが復帰できないなら、彼を乗せたいと考えている」
「このことは何週間、いや何カ月も前から隠そうとはしていない。彼はロバートが復帰しない場合の候補リストの筆頭だ」