ルノーのエリック・ブーリエは、2011年にチームがタイトル争いを繰り広げるとは考えていないと語る一方で、コンストラクターズ選手権で4位に入ることができれば、それは素晴らしい成果だと述べた。
2009年はコンストラクターズ8位と苦しいシーズンを過ごしたルノーだが、今シーズンはロバート・クビカを擁してオーストラリアとモナコ、そしてベルギーのスパで表彰台を獲得した。
特にシーズン後半は堅実なマシン開発も実って、たびたび上位勢を脅かす走りを見せるなどしてコンストラクターズ選手権を5位で終えるなど来季の復活に大きな期待を抱かせた。
しかし、チームを率いるブーリエは、来季すぐにタイトル争いにチャレンジするよりも、さらなるパフォーマンスのアップに繋げることが2011年の目的になると主張している。
「我々が2011年に狙うのはマシンを定期的に表彰台のポジションへ送り込むことだ。おそらく何勝かはできると考えている。我々が表彰台争いの常連としてコンストラクターズ選手権を戦うことができれば、私としてはハッピーだよ」とブーリエは語っている。
「昨年8位で今年は5位だったが、明らかに4位も難しくはなかった。トップ3なら、なお素晴らしかったね」
2011年にルノーが飛躍できると要因として、タイヤがブリヂストンからピレリへ代わることが挙げられている。だが、ブーリエはそれを予想する人々と同じようにタイヤが争いのレベルを対等化するとは考えていない。
「そうは思わない。むしろ予想外のサプライズが起きると言いたいところだ」とブーリエ。
「新しいタイヤであるのは明らかだが、チームのエンジニアグループによって、いくつかのチームはタイヤの性能を理解してくるだろう。最初の数レースではそれらのチームがちょっとした驚きを見せると思うよ」