ルノーのエンジンマッピングの変更をFIAが禁止したことが明らかになった。だがルノーエンジンを搭載するロータスは、大きな影響はないと述べている。
先週のバルセロナテストで、ルノーはFIAに対し、2013年に変更したエンジンマップセッティングを使用してもいいかどうか問い合わせたところ、FIAはそれを認めなかった。
ルノーはコアンダエキゾーストからの排気をパフォーマンス向上のために最大限に利用するため、エンジンマップセッティングの変更を試していた。
昨年ドイツGPでレッドブル・レーシングが使用したエンジンマップをFIAは禁じ、レギュレーションの穴を塞ぐために新たな規則を導入した。
これによりチームは2012年最初の4戦の中で使用したエンジンマップを基準として選び、FIAの承認を受け、6,000rpm以上ではエンジントルクカーブは基準マップと比較してプラス側にもマイナス側にも2パーセント未満の変動しか許されなくなった。
この規則が2013年には維持されないと考え、ルノーは先週のテストで新たなマップを使用していたということだ。
しかしFIAは昨年通知したこの規則に変更はないとの確認を行った。
これはルノーエンジンユーザーにとって不利にはならないと、ロータスのテクニカルディレクター、ジェイムズ・アリソンは主張している。今年はロータス、レッドブル、ウイリアムズがルノーエンジンを搭載している。
「テストで試してみた。(バルセロナの)最終日にあるエンジンマップで走った。FIAに対してそれを説明した」とアリソンはFOTAファン・フォーラムにおいて語った。
「だがいずれにしても、実際にコースで走らせてみると、あまりうまく機能しなかった。FIAから我々の提案を歓迎しないと聞かされたので、今後はやらない」
ルノーF1テクニカルディレクターのロブ・ホワイトは、この件についてFIAの考えを理解したことを認めた。
「去年と全く同じプロセスで進むことになる」とホワイトは述べている。
「2012年の最初の4戦が基準になると考えている」