ルノーF1の新チームプリンシパル、エリック・ブーリエは、ロバート・クビカのチームメイト候補5人の中にひとりフランス人がいるものの、彼が選ばれる可能性は低いと発言し、ロメイン・グロージャンの希望を打ち砕いた。
2009年シーズン途中にネルソン・ピケと交代し、ルノーからF1デビューを果たしたグロージャンだが、注目されるようなパフォーマンスを示すことができなかった。グロージャン本人は、年末には、2010年のシート獲得に自信を示す発言を行っていた。
ルノーは12月に、ジニー・キャピタルに株式を売却してF1チームを共同運営することを発表、新たなチーププリンシパルとして、DAMSの元マネージングディレクター、エリック・ブーリエが就任した。ルノーはすでにクビカと契約を結んでおり、そのチームメイト候補は10人から5人にまで絞られたと、ブーリエは最近認めるとともに、グロージャンがシートを獲得する可能性は低いとほのめかした。
「いくつかのシナリオがあり、その中にひとりのフランス人がいる」とブーリエはフランスのラジオ局RMCにコメントしている。
「だが今のところ、それが実現する可能性は最も低いと思う。状況は進展しているが、(ドライバーの)名前を明かせるのはまだずっと先になるだろう」
候補者としては、ジニー・キャピタルと関連するグラビティー・スポーツとのつながりから、1997年のF1チャンピオン、ジャック・ビルヌーブ、若手タン・ホー・ピン、ジェローム・ダンブロシオ、さらにクビカの元チームメイトであるニック・ハイドフェルド、資金が豊富といわれるビタリー・ペトロフらが推測に上っている。