ルノーF1社長が一部エンジンカスタマーチームからの支払いが遅れていると発言したことに対し、ケータハムとロータスは契約どおり料金を支払っているとの主張を行った。
ルノーF1社長ジャン-ミシェル・ジャリニエは、スペインGPを前に、一部エンジンカスタマーからの支払いが遅れたことが開発作業に影響したと示唆した。
新規則が導入された2014年、ルノーのパワーユニットはプレシーズンテストで深刻な問題を抱え、挽回するために大量の作業が必要となった。
ジャリニエは、一部チームからの支払いが遅れたことがそのプロジェクトの妨げになったと考えている。
「行動計画を進行するためには、リソースを確保する必要がある。我々のリソースには2種類あり、ひとつはルノー社から来るものだ」とジャリニエ。
「もうひとつはチームからの支払いだ。我々は彼らにエンジンを売っているからだ」
「しかしこの部分において受け入れがたい状況に置かれていると言わざるを得ない。一部チームの支払いに遅れがあるのだ。挽回を果たすためにはリソースが必要であり、支払い遅延を受け入れる余裕はない」
彼は具体的にどのチームが予定どおり支払いを行わなかったのかについては言及していない。
ルノーがパワーユニットを供給しているのはレッドブル、トロロッソ、ロータス、ケータハムの4チームであり、ロータスとケータハムは、ジャリニエの今回の発言を受けてそれぞれ未払いの問題があったことを否定した。
ケータハムのチームプリンシパル、シリル・アビテブールは「これは秘密事項だ。しかし私は予定どおり行っており、ルノー・スポールF1の請求書に関して問題がない状態であることに満足している」という発言を行った。
一方、ロータスのスポークスマンは、次のようにコメントしている。
「2014年のパワーユニットの支払いに関しルノー・スポールF1と契約を結んでいるが、契約に従い100パーセント遅延はない」
ロータスのオーナー、ジェラール・ロペスは、ルノー上層部と話し合いをし、抗議を行ったと述べている。
「支払いに関してはっきりさせたかったため、話し合いを行った。彼らに対してこう言った。何か発言するなら、問題となっているチームの名前を出せ、とね」とロペスが語ったとDaily Mailが伝えた。
「『一部チーム』とだけ言って、それを聞いた人々に勝手に判断させるのはやめるよう言った。我々は彼らとの契約を尊重している」
「(支払いを行っていない)チームがあるとしても、それは我々ではない。だが、正直言って、私としては(未払いのチームが)存在するのかすら疑問を持っている。今後の成り行きを見ていこう」