クリスチャン・ホーナーとディートリッヒ・マテシッツは、ルノーエンジンを使用するレッドブルが将来はフォルクスワーゲンエンジンにスイッチする可能性があることを示唆した。英Crash.netが伝えている。
すでにフォルクスワーゲンはF3用にシングルシーターエンジンを生産していることから、昨年末に発表された2013年からの新たな(F1)エンジンルールは、同社のF1参入に関する評価に拍車をかけたとみられる。
先月、ドイツメディアは「(このエンジンルールは)フォルクスワーゲンにとってF1におけるいいスターティングポイントになる」という同社モーターレーシングのボス、ハンス-ヨアヒム・シュトゥックのコメントを伝えたばかりだ。
これらのコメントは、すぐにレッドブルとフォルクスワーゲンの関係を結びつけるものとなった。両者はF3とダカールラリーにおいてスポンサーシップ契約を結んでいる。
マテシッツは以前から、来るべきシーズンにこの興味深いパートナーシップがレッドブルのオプションになるかもしれないと語っており、さらに新たな可能性についてもオープンな考えを持っている。
「我々には、興味深いパートナーシップの用意がある。また、我々の手でエンジンを開発するという考えも、もはやそれほど不合理なことではない」
一方、チームを率いるホーナーは、レッドブルがルノーと袖を分かつことになれば、フォルクスワーゲンと協力する可能性があることを認めている。
「ディディ(マテシッツ)のビジョンでは、あらゆることが可能なんだ」と彼はlaola1.atに対してコメントしている。「すべてのオプションをオープンにしておくことは重要だ。これはミスター・マテシッツの強さのひとつでもある」