レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、レッドブルがサポートする若手ドライバー、ダニエル・リカルドのF1レースデビューに注目しているが、早々に彼にレッドブルのレースシートを与えるつもりはないと語った。

 昨年末レッドブルのマシンをテストし、速さを発揮したリカルドは、今季トロロッソのサードドライバーを務め、金曜フリープラクティスで走行していた。リカルドは、シーズン途中にもトロロッソのレースドライバーのどちらかと交代するのではといわれていたが、彼はHRTにレンタルされる形で今週末のイギリスGPでF1レースデビューを果たすことになった。

 レッドブルとマーク・ウエーバーの契約は今季末で切れるため、将来を期待されるリカルドの昇格もあるのではないかと推測されているが、ホーナーはそれを否定した。

「(リカルドには)我々は非常に注目している」とホーナーがコメントしたとSky Sportsが伝えた。
「彼は非常に才能がある若者だ。きわめて才能があるドライバーで、ついにF1デビューのチャンスをつかんだ」
「これは彼にとっては最初のステップだ。彼はまだ若い。しかし訪れたチャンスをものにできるかどうかは彼次第だ」
「当然、学習の時期を経なければならないだろう。だがこれまでもそうだったが、才能ある若手ドライバーたちは成長が早い。ポール・ディ・レスタやセバスチャン(・ベッテル)がそうだ」
「彼がどういう成長を見せるか、興味深いね」

「ダニエルにはまだグランプリの経験がなく、これから学ぶべきことが山ほどある。HRTとトロロッソというのが彼にとってベストな環境だ。セバスチャンが2007年と2008年にトロロッソで過ごしたようにね」
「ダニエルは成長しなければならない。急いで彼を先に進ませるのはいいことではないと思う。彼は下位カテゴリーで力を証明した後、F1でも自分の才能を証明してみせなければならない」
「彼は非常に才能があるが、テストで走るのと、(実際のレースで)プレッシャーの下で走るのとでは違う」
「しかしもちろん我々は彼の働きを注意深く見ていくよ」

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