繰り返し規則違反の疑いをかけられているレッドブル・レーシングは、自分たちは“クリエイティブ”なだけだと述べた。
レッドブルは、ドイツGPではエンジンマッピングに関するレギュレーション違反をFIAから疑われ、ハンガリーGPではパルクフェルメ規則に関する問題が明らかになった。FIAはレッドブルに対し、フロントサスペンションのセッティングを手動で変えることができるメカニズムを変更するよう要求した。
レギュレーションでは予選と決勝の間にサスペンションセッティングを変更することが禁じられており、それを確実にするため、そういった変更にはツールが不可欠でなければならないと定められている。
しかしレッドブルのシステムは手動でも調整でき、車高調整が可能であるため、FIAはツールの使用が必要なシステムに変更するようレッドブルに要求した。
レッドブルのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、自分たちはパルクフェルメのルールを破ってはいないと主張した。
「手動によっても、ツールを使用しても、そのどちらでも変更できるシステムだった。だがFIAはツールが使用されることを望んだ」
「パルクフェルメ下でライドハイトを変更するといった類のことは一度もやっていない」
度々規則違反に関する疑いをかけられているレッドブルだが、ホーナーは、一度もペナルティを科されていないのは規則違反を犯していない証拠だと語った。
「予選の後にも決勝の後にもリザルトが出ている。つまりマシンは規則に従ったものだということだ。それ以外のことはすべてでたらめだ」とハンガリーGP後、ホーナーは述べた。
「結局のところ、クルマが合法かどうかを決めるのはFIAでありスチュワードだ。他のチームが我々のマシンに疑問を呈しても、毎回規則に従ったものだという結論が出ている」
レッドブルが規則の限界ぎりぎりまで攻めるとして批判されることが理解できないとホーナーは語った。
「F1は熾烈な世界であり、これがF1だ。だがレギュレーションは解釈の余地がある書かれ方をしている」
「HRTからレッドブルにいたるまで、すべてのチームがそれぞれ規則の解釈を行っている。そうでなければ全車同じ形になってしまうだろう。我々の強みは創造力だ。創造的であることで批判されるべきではないと考える」