オーストラリア出身で、ミナルディのチームオーナーを務めたポール・ストッダートは、ダニエル・リカルドの失格判定はチームに関しては覆らなくても、ドライバーに関しては順位が回復される可能性があると予想している。
リカルドは、オーストラリアGPで初表彰台となる2位でフィニッシュしながら、レッドブルの燃料流量の違反により失格の判定を下された。
今年は燃料流量が100kg/hを超えることが許されていないが、オーストラリアGP決勝後、リカルドのマシンは最大流量をコンスタントに超えていたと判断された。
レッドブルは、FIAが導入した流量計の精度に問題があり、自分たちの測定によると違反は犯していないと主張、失格裁定に対して不服申し立てを行うことを明らかにした。
ストッダートは、チームのポイントは戻ってこないかもしれないが、リカルドの順位は回復するかもしれないと予想している。
「ダニエルは一切アドバンテージを得ていない。レッドブルは不服申し立ての中でそれを証明するだろう」とストッダートが3AW radioで述べたとHerald Sunが伝えた。
「チームは、彼がアドバンテージを得ていないこと、チームの行ったことは正しいと考えていること、エンジンの燃料噴射システムの自身のセンサーに従ったということを、証明することができる」
「ルノーのエンジニアはエンジンに燃料がどれだけ流入しているか、正確に理解しているはずだ」
「ダニエルがこの件に関して完全に無実なのは間違いない。ドライバーは完全に無実であった場合に、FIAがチームのポイントは無効としながら、ドライバーのポジションは取り上げなかったという前例がある」
「ダニエルのポイントが回復されることを願っている。チームは自身のデータを用い、規則に故意に従わなかったと、FIAは考えるかもしれない。そのデータが正しかったとしてもだ。だが、FIAはチームのポイントのみを剥奪するにとどめるかもしれない」
2007年、マクラーレンはフェラーリの技術データを不正に取得したと判断され、コンストラクターズポイントは取り消されたものの、ドライバーのフェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンにはペナルティは下されなかった。