ロシア国内で2016年のソチでのF1が予定どおり開催されるかどうかを危ぶむ声が出ているが、オーガナイザーはその報道を否定した。
先週、一部ロシアメディアが、ロシアのクラスノダールの地方政府は2016年のロシアGP開催のための資金を提供しない見込みであると伝えた。副知事がそういう主旨の発言をしたということで、オーガナイザーは開催を支えるスポンサーを探していると伝えられた。
しかしこれを受ける形で、オーガナイザーのセルゲイ・ボロビヨフは、ロシアの通信社Tassに対し「何ひとつ問題はない」とコメントした。
「さまざまな意見や決断がある。プロジェクトの管理とオーナーシップの体制を最適化するための取り組みを行っているところだ」
「しかしこれはソチでのグランプリの観客には直接関係のない話だ。ソチでF1は今後何年にもわたって開催される。それは間違いない」
ロシアGPは今年も中止の懸念がささやかれていたが、予定どおりに開催された。
今月2日、FIAは21戦からなる2016年F1カレンダーを発表、ロシアGPは5月1日の第4戦として組み込まれている。
一方、アメリカGPは州政府からの補助金削減で資金不足に陥り今季の開催料金も延滞していることが分かっており、来季第18戦としてカレンダーに掲載されているものの暫定扱いとなっている。