2014年F1第2戦マレーシアGPのフリー走行2回目は、メルセデスのニコ・ロズベルグがトップタイムをマークした。ケータハムの小林可夢偉はノータイムに終わっている。
午前中に続きドライコンディションで行われたFP2は、セッション開始時の気温が34度を記録し、路面温度も49度まで上昇した。
FP1でマシントラブルに見舞われたロータスのパストール・マルドナドは一度もガレージから出ることができず、ケータハムの小林可夢偉も午前中に発生したトラブルの修復が間に合わず、最後までコースインすることはできなかった。
全車がハードタイヤを装着した序盤は、フェラーリのフェルナンド・アロンソが1分40秒台のタイムでトップに立ち、メルセデスのルイス・ハミルトンが2番手。無難なスタートを切ったレッドブルのセバスチャン・ベッテルも徐々にペースを上げて3番手まで浮上する。
開始から30分が過ぎると、各車は徐々にオプションタイヤのミディアムコンパウンドにスイッチ。すると、ウイリアムズのフェリペ・マッサを皮切りに、メルセデスやフェラーリ勢が相次いでベストタイムを塗り替え、ロズベルグが1分39秒909で首位に浮上。午前中2番手と好スタートを見せたライコネンが再び2番手で続き、同じ1分39秒台に入れたベッテルも3番手につけ、トップ3がコンマ1秒以内に収まった。
セッション後半は、いつも通り各チームとも決勝に向けたロングランに移り、タイムシートの上位は大きな変動もなく推移。ここでのロングランはメルセデスが予想通り安定した速さを披露するが、レッドブルのベッテルもメルセデスには及ばないもののまずまずのペースで走行。セットアップに苦しんでいたライコネンも、それを感じさせないドライビングで周回を重ね、最終的には30周を走りきった。
結局、トップ3はロズベルグ、ライコネン、ベッテルのまま変わらず。0.142秒差の4番手にハミルトンが続き、7番手のダニエル・リカルドまでがトップからコンマ4秒以内に収まる結果となった。
FP1で上位につけたマクラーレン勢はジェンソン・バトンが8番手。ケビン・マグヌッセンは序盤に低速コーナーのオーバーステアに見舞われるなど、12番手で走行を終えた。ロータスのもう一台を駆るロマン・グロージャンは、セッション終盤に再びFP1同様のギヤボックストラブルに見舞われ、コース上でマシンを降りている。