ロータスF1チームのチーム代表であるトニー・フェルナンデスは来週にもドライバーラインナップを発表するとし、その中の候補に元トヨタF1のヤルノ・トゥルーリが含まれていると明らかにした。
フェルナンデスはロイター通信に対し、現在4人のドライバーが候補として残っており、その中のひとりの有力候補としてトゥルーリがいることを明らかにするとともに、今季ワールドシリーズ・バイ・ルノーでランキング2位に入ったマレーシア人ドライバー、ファイラス・ファウジーがリストの中にいること、そして噂に上がったジャック・ビルヌーブはこの中にいないとしている。
「来週中にはドライバーラインナップを発表するつもりだ」とモナコで行われているモータースポーツビジネスフォーラムに出席しているフェルナンデスは語っている。
一方、エア・アジア社の代表も務めているフェルナンデスは、2010年シーズンの開幕前にチーム代表の座を降りるのではないかと言われていたが、彼はしばらくチーム代表から降りることはないとしている。
「エア・アジア社の株主たちが私がチーム代表を兼務することを恐れたので、私は9月の時点で、チーム代表として留まらないと説明する必要があったんだ」とフェルナンデス。「でも、今は株主たちも私が手がける業務のどれともかぶらないと確認できている。私はチーム代表として留まるつもりだ」
「優れた指導者はいつ退任すべきか理解していると思う。そして、今はその時期ではない。私自身、永遠にこの職にいるとは思わないが、今は退任する適当な時期ではないんだ」
「我々は1年目からトップクラスの競争力を得るとは思っていない。そのためには時間が必要だが、我々は良い基盤を持っている。最も重要な目標はブランソン(リチャード・ブランソンヴァージン・レーシング代表。2010年の新規参入組の1チーム)よりも先行することだがね……それができなければ私は引退して自殺するよ!」
ロータスのドライバーラインナップについては4人の候補のうち、これでトゥルーリ、ファウジーの名が明らかになった。また、佐藤琢磨は自身のファンクラブミーティングの場でロータスと交渉中であることを明かした(ファンクラブミーティングの際の発言、インタビューは週刊オートスポーツ1234号、F1速報オフシーズン情報号に掲載)。