ロータスは、ドイツGPのフリー走行1回目で“ダブルDRS”をデビューさせたようだ。彼らはシーズン後半の実戦投入を計画しているという。
今年、メルセデスが開発したこのシステムを巡っては、中国GPを前にロータスがFIAに正式な抗議を提出したものの、FIAはメルセデスのシステムが合法であると認め却下した。それ以来、ロータスはエンストンのファクトリーでシステムの開発に取り組んできたとみられている。
キミ・ライコネンのマシンでFP1にテストを行ったチームは、今回の作業をデザイン上の利点のチェックにあてているようで、今週末のレースに投入するつもりはないようだ。
しかし彼らは、シーズン後半のより高いダウンフォースが要求されるサーキットで実戦に投入することを望んでいるという。
ロータスのシステムがどのように機能するかは正確に明らかではないが、ライバルと同じように規則の「抜け穴」を利用するにもかかわらず、メルセデスの設計とは非常に異なるコンセプトを採用していると考えられている。
彼らはフロントウイングへの気流をコントロールする代わりに、リヤウイング上の気流をストールさせることで直線スピードを向上させることを主な目的としているとされ、これに関連して、エンジンカバー上部の新たなインレットがダブルDRSシステムの一部を果たすという。
ロータスは、DRSシステムの計画を正式に認めていないが、テクニカルディレクターのジェイムズ・アリソンはドイツGPを前に、「興味深いアップデートを持ち込む」と語っている。