2010年のF1にエントリーを済ませている“ロータスF1レーシング”が14日、チームとして初の風洞モデルをウェブ上で公開。さらに、チームのテクニカルオフィサーを務めるマイク・ガスコインがマレーシア資本のチームの詳細について明らかにした。
今回、チームの公式サイトlotusf1team.com上にて公開されたスケールモデルはチーフテクニカルオフィサーのガスコインとテクニカルパートナーによって作成されたもので、「チームにとって重要な第一歩である」としている。
同時に公開されたプレスリリースでは、ガスコインがインタビューに答える形で回答。チームの詳細について明らかにしている。
「我々のエントリーが可能になったのは、マレーシアの個人資産によるものだ。だから、この“ロータスF1レーシング”はマレーシアのチームということになる。加えて、我々はマレーシア政府からも価値あるサポートを受けており、F1にマレーシア国旗を打ち立てることを目標にしているのだ」とガスコイン。チームの本拠地はイギリスをベースに置くが、チーム・プリンシパルのトニー・フェルナンデスとともに、セパン・サーキット近郊にテクニカルセンターを建設することも視野に入れているという。
公開された風洞モデルについてガスコインは「どんな風洞テストも、新たなF1マシンを作るにはとても大切な一歩だ。我々は最初のシーズンに向けて準備を始めることができてとても興奮している。FIAからエントリーの認可を受けてからとても忙しい時間を過ごしているが、資金面、ファクトリーの面でもすでに準備を進めている」と語っている。
このリリースの中で、チームは改めてロータスの名を公式に名乗るF1チームであることをアピール。また、ドライバーについてガスコインは「ドライバーマーケットを注意深く見守っており、ベストなのは来季からマレーシア人ドライバーを乗せることだが、まだ決定はしていない。我々は才能があり、開発に役立つ技術的な経験を持つドライバーだ」としているが、まだ一切決定はしていないとしている。