9度の世界ラリー選手権王者(WRC)で、世界ツーリングカー選手権(WTCC)に参戦しているセバスチャン・ローブは、ラリー時代から15年に渡って共に戦ってきたシトロエンから離れることを明らかにした。

 シトロエンのエースとしてWRCに参戦し、152戦78勝という抜群の勝率で前人未到の9度のチャンピオンを獲得したローブ。2014年からはワークス参戦をスタートしたシトロエンと共にWTCCに参戦。今季も最終戦までに4勝を挙げ、ランキング2位を争っている。

 ここまでシトロエンと共に戦ってきたローブだったが、プジョー・スポールのドライバーとして2016年のダカール参戦するためにシトロエンから離れることを決断した。

「これは僕の第1章が終わったことを意味する。しかし、WRCとWTCCでシトロエンの成功を共にした満足感に今日は焦点を当てたいんだ。数字や記録とは別に、僕たちは壮大な経験を一緒に共有できた」

「素晴らしいチームのメンバーたちが15年前からここにいたことは信じられないよ。成功と無限のモチベーションのために彼らの願望を寂しく思うだろう。けど僕は遠くにはいかないよ。新しい挑戦を得るためにPSAプジョー・シトロエン・グループ内には滞在するからね」とコメント。

 ダカール参戦に関してローブは、「これは僕にとって新しい分野で自分のキャリアを続けていくひとつの機会だよ。学ぶ時間が必要なんだ。最近テストをしているし、先月のラリー・デュマロックにも出た。PSAグループと一緒に自分の経験を築いていけることを嬉しく思うよ」と語る。

 シトロエンのCEOリンダ・ジャクソンはローブに感謝を述べている。

「過去15年間で、セバスチャン・ローブとシトロエンは一緒に歴史を作ってきました。モータースポーツの世界で永続的なマークを残す信じられないくらいの期間だった。我々は、勝利やタイトル、レコードで国際的な評価を高め、ブランドを強くしてくれた彼に感謝したい」

「現在、セバスチャンはグループ内の別ブラントと新たな冒険に乗り出そうとしている。来年のダカールで彼が多くの成功をもたらすことを我々は願っています」

 ローブが加わることとなったプジョーのマネージングディレクターのマキシム・ピカットは、「セバスチャン・ローブが我々に参加してくれることを嬉しく思っている。彼のオールラウンドなドライビングスキルとプジョー・スポールのチームの能力のコンビネーションは、モータースポーツの世界で、ブランドを引っ張っていくエキサイティングな時間になることを約束しよう」とコメントしている。

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