ローラ・カーズは20日、2011年からのコストキャップが導入された2011年LMP2レギュレーションに対応したスポーツカーレース用シャシー、B11/40のデザインを発表した。マシンには7種類のエンジンが搭載可能で、トヨタ、ニッサンのV8エンジンも搭載できる。
ローラはクーペボディのマシンとしてLMP1用にB10/60を、LMP2用としてB10/80をリリースしているが、オープントップのLMP2マシンとしてはB08/40以来となる。公開されたイメージ画像は、フロントまわりB08/40に似た印象だが、リヤ周辺の造形が今までと大きく異なり、中央に立つフィンが印象的。
発表されたプレスリリースの中でローラは、「2011年のコストキャップレギュレーションに対応した最初のコンストラクターであり、カスタマーのために様々なGTレギュレーションのエンジンを搭載することが可能だ。同時に、ローラ製ハイトルクトランスミッションを組み合わせることが可能で、迅速な脱着が可能なリヤボディワーク、オールカーボン製のボディワークが提供される」としている。
このB11/40に搭載可能なエンジンは、ローラによれば7種類。アルファベット順にBMW製V8、フォード製2リッターターボ、HPD製V6ターボ、ジャガー製自然吸気V8、ジャッド製自然吸気V8、そしてニッサン、トヨタの自然吸気V8エンジンが明記されている。ちなみに、LMP2クラスのエンジンレギュレーションは、GT2クラスのエンジンを使用を2011年から義務づけ、排気量は6リッターから3.4リッターに変更されている(ターボ過給は4リッターから2リッター)。
B11/40はプライベーター向けに販売されるが、ユーザーはローラのカスタマーセンターを使用でき、フルエアロマップやスペアパーツの供給、エンジニアの派遣、セブンポストリグの使用などができるという。