モータースポーツ界で栄光を築いてきたホンダの過去の名車たちを振り返る『Honda Racing Gallery』。F1はもちろん、インディカーやスーパーGTマシンも登場するギャラリーに、第1期ホンダF1の最初のマシン、ホンダRA271が登場した。
このホンダRA271は、1960年代初頭、2輪車メーカーとして軌道に乗ったホンダが4輪車進出とF1参戦を目指しロータスと交渉、その交渉が物別れとなった後に開発が始まった次期テスト車両。しかし急遽実戦用シャシーとして設計され、1964年のF1世界選手権に登場した、ホンダF1のデビューマシンだ。
当時としては斬新だったアルミモノコックを採用、1.5リッターV12エンジンを横置きで搭載するなど、2輪メーカーだったホンダの独創的と言われたアイデアが盛り込まれたRA271。リザルトとしてはデビュー戦ドイツGPでの13位完走、そしてその後は連続リタイアとなっているが、翌年のRA272でその積み重ねが活きてくることになる。
続く65年、メキシコGPでホンダはリッチー・ギンサーのドライブで初勝利を飾るが、その礎となったマシンこそRA271。現代F1とはまったく異なる趣の機能美を、『Honda Racing Gallery』で堪能しよう。
Honda Racing Gallery
http://www.honda.co.jp/Racing/gallery/