イギリスGPからオフスロットル時のブロウンディフューザーの使用が規制されることを受け、中団以下のチームは、前との差を縮めるチャンスであると期待を抱いている。
この規制によりマシンリヤのダウンフォースが減り、ブレーキング時の安定性が低下するものと予想される。しかしエイドリアン・スーティルは、フォース・インディアはこれまでオフスロットル・ブローを最大限に生かしていたわけではないため、他チームほどの打撃はないだろうと予想している。
「僕らのダメージは少ないだろう」とスーティル。
「大きなロスがあるとは思わない。マシンのドライバビリティはほとんど変わらないよ」
「ブロウンディフューザーについては、予定していたパフォーマンスをすべて引き出すことができずにいた。風洞のデータが示すほど実際のコース上でいい結果が出なかったことも何度かあった」
「これからは普通のセッティングに戻る。バランスはかなりよくなるだろうし、ライバルたちの方がずっと大きなロスがあるだろう」
「ブロウンディフューザーの規制は僕らに有利な影響しかおよぼさない」とロータスのヤルノ・トゥルーリは言う。
「僕らには、上位チームが持っているようなリソースも経験もなかった」
「マシンごとに状況は違うから、はっきりしたことは分からない。でも僕らはターゲットとしているチームのレベルに近づくことができると思う」
「もし十分近づければ、Q2に行けるかもしれない。もちろんそれがとても大きなチャレンジであることに変わりはないけどね」
ウイリアムズのルーベンス・バリチェロは、上位勢の序列は変わらないだろうが、中団のチームが上位との差を縮めることができる可能性があると考えている。
「新規則になってもトップ10はあまり変わらないだろう」とバリチェロはイギリスGPを前にした木曜に語った。
「彼らはいくらか打撃を受けるかもしれないが、序列はそれほど変わらないだろう。とはいえウイリアムズなどその他のチームが彼らに近づくことはできるかもしれない」