F1第3戦中国GPが現地時間15日に上海インターナショナル・サーキットで幕を明け、初日1回目のフリー走行はレッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉は19番手だった。
マレーシアからわずか一週間、連戦となる第3戦中国GPは2本のロングストレートが特徴的な上海インターナショナル・サーキットが舞台。1回目となるフリー走行は現地時間の午前10時から。セッション開始時の天候は曇り、気温は26度、路面温度30度、湿度61%のドライコンディションとなった。
今年の上海には開幕2戦同様、プライムとしてハード、オプションとしてソフトタイヤが持ち込まれ、初日2回のフリー走行には通常のハードタイヤが追加供給されている。
このセッションには3人のリザーブドライバーが登場。フォース・インディアはエイドリアン・スーティルの代わりにニコ・ヒュルケンベルグ、トロロッソはハイミ・アルグエルスアリのマシンにダニエル・リカルドが乗り込み、チーム・ロータスはルイス・ラジアがヤルノ・トゥルーリのマシンをドライブする。
セッションが動き出したのは開始10分過ぎから。上位勢ではマクラーレンの2台が早くから計測ラップを始め、レッドブルのマーク・ウエーバーとともにセッションをリードしていく。序盤30分を終えた段階では10台のマシンがタイムを計測。ウエーバー、ルイス・ハミルトン、ジェンソン・バトンがトップ3につけた。
中盤、チーム・ロータスのラジアがフロントウイングを破損し、ヤルノ・トゥルーリのマシンにダメージを与えてしまう。前戦マレーシアで表彰台を獲得したロータス・ルノーのニック・ハイドフェルドも縁石にのってタイヤバリアにヒット。フロンウイングにダメージを負ったハイドフェルドは残り30分を残してマシンを降りた。ウイリアムズのパストール・マルドナドも残り10分のところでスピンを喫し、同じくマシンを降りている。
そうしたなか、中盤以降はレッドブルのベッテルが1分38秒台のタイムでセッションをリード。2番手以下にウエーバー、ハミルトン、バトンと続き、レッドブルとマクラーレン勢がトップ4を占める。
結局、終盤もベッテルのタイムが破られることはなくトップ4のポジションも変動なくセッションは終了。5番手はハイドフェルド、フェリペ・マッサが6番手となり、ザウバーのセルジオ・ペレスが7番手につけた。
小林可夢偉は20周を走行し、19番手につけている。