2012年F1第9戦イギリスGPの公式予選Q2は、マクラーレンのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録した。ザウバーの小林可夢偉は12番手でQ3には進めなかった。
セッションの途中から強まった雨の影響で90分近い中断を挟んだ予選Q2。6分を残し、現地時間15時7分にようやく再開したセッションでは、ザウバー2台をのぞく15台がフルウエットタイヤでスタートし、一旦はインターミディエイトでコースインした可夢偉もすぐにピットに戻ってタイヤをフルウエットに交換。一方のセルジオ・ペレスはそのままインターミディエイトで走行を続ける作戦をとった。
しかし、ギャンブルとも思えるザウバーの戦略はすぐに判断ミスと分かり、赤旗中断時点でトップにつけていたペレスのポジションはまたたく間に最下位の17番手まで落ちることに。可夢偉も、ピットインによるロスタイムで実質1回しかタイムアタックを行うことができず、一時8番手に入るなど健闘は見せたものの最終的にはライバルにノックアウトされて12番手に終わった。
セッションのトップタイムはハミルトンがマーク。2番手ニコ・ヒュルケンベルグ、3番手ミハエル・シューマッハーとなり、セバスチャン・ベッテルはギリギリの10番手でQ3に進出。5番手タイムのロメイン・グロージャンはグラベルにコースオフしてセッションを終えた。
上位勢では、メルセデスのニコ・ロズベルグが13番手に沈み、今季初のQ2敗退を喫している。