スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは27日、今季クラスI(GT500クラス)のドライバー交代を確実に行う時間を確保するため、GT500クラスの燃料補給装置に流量リストリクターを装着すると発表した。
今季、スーパーGT500クラスでは車両規定をDTMドイツツーリングカー選手権と統一化。DTMと寸法が同じ、日本で製作された共通モノコックを参戦3メーカーとも使用するが、この統一モノコックは安全性が高くドライバーをグルリと取り囲むような設計になっている反面、開口部が狭くドライバーの乗降が以前よりも難しくなっている。
ドライバー交代がないDTMでは問題にならなかったが、2人以上のドライバーが乗車し、ピットインで交代が義務づけられているスーパーGTでは、テスト開始当初からドライバーの乗降については問題視されていた。
そこで、GTAではドライバー交代を安全にかつ確実に行うべく、給油の時間を伸ばすため、給油タワーから給油ホースに繋がる部分にアルミ製の流量リストリクターを装着することになった。リストリクターはこれまでより狭い25mm径で、これにより給油の速度が遅くなるため、ピットストップ時間が伸びることになる。
今季のGT500クラスは車両規定が大幅に変更されたため、スタート前の周回が2周に伸びるなど、多くの変更点がある。順次GTAから変更点が明らかにされているので、開幕までにきっちりと頭に入れておきたいところだ。
なお、3月28日発売のオートスポーツNo.1378ではこれらの変更点について、GTA服部尚貴レース事業部シニアマネージャーに聞きまとめてある。ぜひこちらも参照いただきたい。
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