規則が大幅に変更された今年のF1では、ドライバーの果たす役割が減るのではないかとの推測を、セバスチャン・ベッテルらが否定した。
2014年F1には新たに1.6リッターV6ターボエンジンおよびエネルギー回生システム (ERS)が導入される。
今年は燃料をセーブして走ることが重要になり、ERSをいつどのように使うのかをチームが管理する部分が大きくなるといわれている。
しかし関係者たちは、F1の新レギュレーション導入により、F1ドライバーに求められるスキルが減るのではなく、逆に適応するために大きな能力が必要になると考えている。
ニコ・ヒュルケンベルグは、今年のドライバーたちはやるべき仕事が増えると述べた。
「ドライバーはこれまで以上に学ぶべきことがあり、やるべきことがある」とヒュルケンベルグ。
「ステアリングホイールを使った作業が増える」
「ERSに関してやれる作業が増えたから、情報をうまく伝えることが重要だ」
「学び取った情報をすばやく処理しなければならない。できるだけ早く進歩するために、エンジニアをはじめチームとよくコミュニケーションをとる必要がある」
チャンピオン、セバスチャン・ベッテルは、ドライバーが今年の全く新しいマシンにできるだけうまく適応することが重要になると述べている。
「ドライビングスキルに関して新しい要素が加わる。全体的に今までとは違ったスキルで、それを理解し、それに適応しなければならない」
「今年のマシンは、これまでとはフィーリングが異なる新しいマシンだ。たとえば、レースで去年と同じように走ったら、チェッカーフラッグを受けることはできないだろう」
「これが一番分かりやすい例だ。どういうやり方がベストなのかは、ドライバーひとりひとりが自分に合ったやり方を見つけなければならない」
トロロッソのチームプリンシパル、フランツ・トストは、今年はたくさんの変化があるため、インテリジェントなドライバーの方がうまく適応できるだろうと述べている。
「今年は楽ではないが、クレバーなドライバーほどいかなる変更にも簡単に適応しやすい。それはどんなときも変わらない」