元F1チャンピオンのデイモン・ヒルは、2014年F1に導入される最終戦ポイント2倍規則は「いいアイデア」であるとして、これによって今季タイトル争いはエキサイティングになると語った。
昨年12月、F1ストラテジー・グループおよびF1コミッションの会合において最終戦ダブルポイントに関して合意がなされ、FIAは、できるだけ長くチャンピオンシップへの関心を保つため、2014年の最終戦ではドライバーズ、コンストラクターズ共にポイントを2倍与えると発表した。
この規則変更には一部の関係者や大部分のファンが強い反発を示している。
チャンピオン、セバスチャン・ベッテルはこの規則は「ばかげている」と述べ、元F1ドライバーのエディー・アーバインは「狂気のさた」と批判している。フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロは、この規則は「あまりにも人為的」であり、好ましく思っていないと発言した。
しかしヒルは、The Times of Indiaのインタビューにおいて、今年もベッテルが圧勝すると思うかとの質問に対し、このポイント2倍規則のおかげで誰かがタイトル争いにおいて独走することはなく、それは素晴らしいことだと述べた。
「今シーズンは最後の最後まで熾烈なチャンピオンシップ争いが繰り広げられることになるだろう。最終戦に与えられるポイントが2倍になるため、予想がつかない展開になる」とヒル。
「これによってエキサイティングな状況になる。大勢の人たちが愚かな規則だと言っているけれど、なぜいいアイデアとはいえないのか? 素晴らしいアイデアかもしれないよ」
「いずれにしてもすべてが人為的なのだ。誰か別のドライバーにとってのチャンスを増やす要素は何であれ素晴らしい。予測不可能な部分が増えれば増えるほど、魅力が増すからね」
「僕は1994年に(ミハエル・)シューマッハーとわずか1ポイント差でタイトルを逃した。だがそのことはファンにある種のスリルを提供することになったんだ」
「シーズン最初の6カ月はポイントを半分に削るというのはどうだい? そうしたらタイトル争いがかなり接戦になるだろう」